AIで睡眠BGMチャンネルを作って1ヶ月、再生数はこうなった
プログラミングの経験がないまま、AIを使ってYouTubeの睡眠用BGMチャンネルを立ち上げました。この記事では、最初の1ヶ月で実際に出た数字と、そこから分かったことをまとめます。
数字はすべて管理画面の実際の値です。よく見せるための加工はしていません。
1ヶ月の結果
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 総再生時間 | 約337時間 |
| 視聴回数 | 約1,660回 |
| チャンネル登録者 | 10人 |
| 平均視聴時間 | 12分11秒 |
正直に言うと、登録者10人は苦しい数字です。収益化には登録者1,000人と総再生時間4,000時間が必要なので、再生時間は道筋が見えている一方、登録者はまったく足りていません。
ただ、平均視聴時間12分11秒は悪くない数字だと思っています。睡眠用BGMというジャンルは「流しっぱなしにされる」ため長時間視聴されやすく、それが総再生時間を押し上げてくれました。
作り方
動画1本は、だいたいこういう流れで作っています。
- 画像をAIで生成する(和風の情景を1枚)
- 音楽をAIで生成する(4曲ほど、テンポを少しずつ落とす)
- 環境音を重ねる(雨や焚き火などの音を、フリー素材から)
- 4時間の動画に組み立てる
- サムネイルを作る(縦書きの大きな文字を入れる)
ポイントは、1枚の静止画をゆっくり動かすだけという点です。動画編集の技術がなくても、この形式なら作れます。
効いた改善:環境音を前に出した
最初に作った動画は、視聴維持率のグラフを見ると開始から数十秒でほぼ垂直に落ちていました。
原因を考えて、ひとつ仮説を立てました。
サムネイルで「雨」を見せているのに、実際に流れるのは音楽が中心。だから「思っていた音と違う」と感じて、すぐ離脱されているのではないか。
そこで、音楽を控えめにして、雨の音を前面に出したバージョンを作りました。
結果、平均視聴時間は 9分47秒 → 11分00秒 に伸びました。
ただし正直に書くと、冒頭の急降下そのものは消えませんでした。改善したのは「落ちたあとに、どれだけ残ってくれるか」の部分です。仮説は半分当たり、というところです。
外れた仮説:自然音は多いほどいい
上の結果を受けて、「なら自然音をもっと増やせばさらに伸びるはずだ」と考えました。音楽をかなり小さくして、ほぼ環境音だけに近い動画を作ってみたのです。
結果は逆でした。その動画の平均視聴時間は 7分29秒 で、チャンネル平均より2分以上短くなりました。
音楽を削りすぎると、今度は物足りなくなってしまうようです。バランスに最適な点があったということで、今は環境音を主役にしつつ、音楽もはっきり聞こえる比率に落ち着かせています。
「効いた施策をさらに強めれば、もっと効く」とは限らない。これは今回いちばん学んだことでした。
テーマ選びの影響が想像以上に大きかった
同じ作り方でも、テーマによって数字がまったく違いました。
- 雨をテーマにした動画:平均で170回前後
- 雨以外のテーマ:平均で25回前後
約7倍の差です。作り方も品質も大きく変えていないのに、これだけ開きました。
流入の9割近くが「関連動画からのおすすめ表示」だったので、もともと視聴者が多いジャンルに乗れるかどうかが、そのまま数字に出た形だと考えています。
いま抱えている課題
うまくいっていないことも書いておきます。
課題1:検索から人が来ない
流入の内訳を見ると、関連動画からが約88%に対して、**YouTube検索からはわずか1.5%**でした。おすすめに拾われるかどうかに依存していて、自力で人を呼べていません。
課題2:登録者が増えない
1,660回見られて登録者が10人。見てはもらえているけれど、「このチャンネルを覚えて、また来よう」とまでは思われていないということです。ここが最大の壁です。
課題3:似たテーマを続けたら、急に露出が止まった
雨のテーマが伸びたので同じ方向で作り続けたところ、ある時点から新作がほとんどおすすめに表示されなくなりました。表示回数が数千だったものが、数十まで落ちたのです。
クリック率自体は落ちていなかったので、「クリックされない」のではなく「そもそも表示されない」状態でした。似た内容を並べすぎたことが原因ではないかと考えていますが、これはまだ検証中です。
1ヶ月でわかったこと
- AIを使えば、専門知識がなくても動画は作れる
- ただし、作れることと見られることは別問題
- 数字が動く要因は、作り方よりも「テーマ選び」の影響が大きかった
- 効いた施策を強めすぎると、逆効果になることがある
- 一番難しいのは、再生数ではなくチャンネル登録
「AIで簡単に稼げる」という話をよく見かけますが、少なくとも1ヶ月やってみた実感としては、簡単ではありません。ただ、試したことに対して数字が返ってくるので、改善のしがいはあると感じています。
次は「登録者を増やす」ことに絞って手を打ち、また結果を書きます。うまくいかなかった場合も、そのまま公開します。